Paperless-Ngx応用 Evernoteからのインポート

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前回までのあらすじ

Paperless-Ngxの章では以下を扱っています。

Evernoteを文書保管で利用していましたが、無料版の制限が厳しくなりました。そこで代替となるPaperless-NgxをOpenmediaVault上にインストールして利用してみる、というお話です。前回まではこのPaperless-Ngxの初期設定までが完了しました。

以下でEvernoteデータの取り込みをすすめていきます。

Evernoteからのエクスポート

Evernoteからエクスポートをする際、各ノートブックを選択してエクスポートします。

エクスポートする形式は、.enex形式での出力をしてくだささい。

 個人情報も入っているため、解像度粗めの画像で恐れ入ります。左がEvernote、右がPaperless で同じ情報がどのように移行できるか確認したものです。Evernoteの場合、複数の画像ファイルも1記事として扱うことが出来、その1記事にコメントをつけることもできましたが、Paperlessに移行すると、1記事2ページのものだと2ファイルとして主力されることになります。また、青枠部分の記事に記載したコメントも移行されず破棄されてしまうことは注意が必要です。

移行時ではなく本運用でPaperlessにデータを新しく登録した際、写真データを複数送った場合一つのpdfに統合される形となることを確認しました。1記事1ファイルは変わらないようです

Paperless-Ngxへのインポート

インポートで利用するツール

enex2paperlessを利用します。

GitHub - kevinzehnder/enex2paperless: CLI tool to help migrate attachements from Evernote to Paperless-NGX
CLI tool to help migrate attachements from Evernote to Paperless-NGX - kevinzehnder/enex2paperless

インポート方法

アプリをダウンロードすると、

  • enex2paperless.exe
  • config.yaml
  • READNE.md

が取得できます。配置した場所と同じ階層にエクスポートしたenexファイルを配置し、「config.yaml」を編集します

PaperlessAPI:http://raspberrypi.local:8010
Username:(作成したユーザ)
Password:(作成したパスワード)
FileTypes:
  - any

と編集した上で、exeを実行すると、インポートが開始されます。

コマンドで enex2paperless ファイル名.enex と指定します。上記が正常終了した結果です。

インポート結果の確認

インポート中、Paperlessの画面を立ち上げると、以下のようにバッチ実行結果が右の方に出力されます。順次インポート対象のファイルがPaperlessに送られ、バッチでどんどん実行していく形です。尚、緑が正常に出力され、赤が異常終了部分です。「dupricate」とあるので、ファイルの重複で取り込めなかった形です。確かにEvernote画面を見に行っても重複していたファイルでしたので問題なしとします。

Evernoteには名刺カードフォーマットで格納できるものがあり、この形式はEvernoteでは取り込めないようです(普段利用していないのですが、偶然名刺形式での取込に変換されてしまったものがあったので該当が1,2件ありました。これは破棄するより仕方ないです)。エラーメッセージでbusinesscard_avator とあるものはそれに該当します。

トップの画面からでなく、タスク画面からインポート失敗を確認したものです。こちらは「archive PDF」とあり、圧縮pdf形式は取込不可とのこと。また、

また、pptx形式は問題ないのですがppt形式は不可のようです(旧世代officeフォーマット)

インポート数とエラー数実績

私の場合は、2300件程度の取込でまる一日かかった形ですが

  • 成功2200件
  • 失敗90件 (ほぼ全てファイル重複)

であったため、インポート成功、と判断しています。またインポート中にRaspberrypiの再起動を何回もしましたが、Paperlessのバッチはクリアされず、再起動前部分から継続して実施されました。優秀~

まとめと次回予告

Evernoteからのデータが移行できると、無事晴れてEvernoteが解約できるようになります!

次回は様々動作検証を行っていきたいです!